雨模様で寒い

雨模様で寒い
11月も半ばに差し掛かり、朝晩の冷え込みは冬がすぐ隣にいることを感じさせる。昨日も、そうした冷たい雨の降る朝だった探索40。雨がいつ雪に代わってもおかしくはない天気なのに、以前から計画していた釣行のために情報収集。ネットで現地の天気を確認すると、雨模様で寒い一日となるらしい。

渓流釣りのシーズンは、すでに最終盤を迎えている。さらに、水温の低下が進むとドライフライでの釣行は難しくなる、という思いが背中を押して、ようやく釣行の支度に取り掛かる。
もともとの目的地は白糠・茶路川。2年前の秋に訪れて以来の釣行となる。が、どうも気乗りがしない。その原因は分かっている探索40。トマムから占冠の間の高速道路上の天候だ。
この区間、もっと言えば夕張から清水までの間、冬の走行でいつも痛い目にあっている。何しろ、一度吹雪いたら前を走る車のテールランプが見えなくなり、路側帯のポールも確認できない、という生きた心地がしなかったのは一度や二度ではない。
また、吹雪に伴う事故で通行止めを何度も経験した。だから、「冬の道東自動車道は怖い」というトラウマが生じたらしい。

こうした言い訳はともかく、釣行先を変更することにした。新しい目的地は支笏湖・二ナル川河口。フライとルアーが一緒にできることに魅かれた。ところが、国道から美笛キャンプ場に抜ける道路は、11月初めから閉鎖されてゲートが閉じられていた探索40。ここから歩いて現地に行きいくためには、最低1時間はかかる。
それならば美笛川河口のほうが近いが、ゲート前にはすでに3台の車が止まっていた。途中の苔の洞門やトンネル下、虹鱒橋などのポイントもあるが、支笏湖から樽前山を経由して、苫小牧に抜ける途中にある錦多峰川も、ここから30分ほど。
冷たい雨の下で、立ち込んでアタリを待つよりも、川を遡行してドライを打ち込むほうが魅力的に思えて、錦多峰川の上流に向かった。

錦多峰川上流の貯水池は、流れ込む水量は多いように見えるが、いつもの半分ほどしか水が貯まっていない。干潟のような貯水池の流れのひとつにドライを打ち込む。5センチほどの小さな魚が逃げ惑う姿は見えるが、フライを加えるようなサイズは見当たらない。
ようやく早瀬の中からドライに飛びついたのは、15センチほどの虹鱒。干潟には多くの足跡が残されており、ここも激戦地のようだ。そして、下流の林道から2台の車がやってくる。貯水池横の、錦多峰の沢川に設けられた魚道にも釣人が一人竿を出していた。

競合を避け、貯水池から上流へ遡行することにした。川岸には、両岸にはっきりとした踏み跡が残されており、常時釣人の入っている様子がうかがえる。水温低下の進んだこの時期でも、釣りのできる錦多峰川に釣人が集まるのは道理だろう。
錦多峰川の水温は、この時期でも10度を越えており、流れだしの脇やカタ、倒木下の淵で頻繁に小さな魚が反応する。しかし、ドライフライをくわえることのできる魚は少ない。

入渓地点から500メートルほどを遡行。この間ヒットしたのは、15センチほどの虹鱒と10センチ未満のやまめが合わせて8匹。平日にも関わらず、こうして釣人でにぎわう渓流としては当たり前の釣果か。
ただ、冬でもドライフライのできる渓流は、フライフィッシャーにとって貴重な存在だ。川を汚すことなく、魚の棲息が保てるように務めることも、釣人の使命だろう。



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Posted by wushueri at 11:42│Comments(0)sometime
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